医療機器のご紹介
モストグラフ(総合呼吸抵抗測定装置)
モストグラフは、呼吸抵抗の周波数依存性をカラー表示で3Dグラフ化してくれる検査機器です。装置から発生する空気の振動によって気道にどのくらいの抵抗が生じるかを測定します。スパイロメトリーとは異なり、検査を受ける方に努力を強いることなく短時間の安静呼吸だけで評価ができるので、幅広い年齢層の方に行えます。聴診だけでは見逃される“かくれ喘息”の診断に大変役立ちます。
呼気NO測定器
吐く息に含まれるNO(一酸化窒素)の濃度を測定します。NOは、気道粘膜における好酸球性炎症が高度になればなるほど過剰に産生されます。好酸球はアレルギー反応に関わる重要な免疫細胞であり、呼気中のNOが高濃度であるいうことは、アレルギー機序による気道粘膜の炎症が存在するということを表わします。
肺機能検査(スパイロメトリー)
スパイロメトリーは、COPDや肺線維症などの「診断」をするために必要不可欠な検査法です。モストグラフとは異なり、おもいっきり息を吸ったり、おもいっきり息を吐いてもらうことによって肺活量や1秒間に吐ける空気の量を測定します。得られた測定値から「肺年齢」を算出し、肺の機能障害の程度を評価します。
呼気CO測定器
吐く息に含まれるCO(一酸化炭素)の濃度を測定します。COは、タバコの煙に含まれる有害物質の一つです。呼気のCOが高濃度であるということは、喫煙本数の多さや最後のタバコから検査までの時間経過の短さなどを表わし、喫煙状況の客観的な指標となります。禁煙外来で使用します。
簡易型PSG
ご自宅での睡眠の状況を調べます。睡眠時無呼吸症候群の可能性が高く、さらに詳しい検査が必要と判断される場合には、終夜睡眠ポリグラフ検査を行います。しかしながら、終夜睡眠ポリグラフ検査を行える医療機関は限られており、検査が必要な場合には最寄りの医療機関に紹介させていただくことになります。
その他、自動血球計数CRP測定装置、超音波検査装置(腹部エコー)、レントゲン、心電図など。